蒼穹の昴



やっと最近になって私が本を読んでいてもNICOが邪魔しなくなったので、

何ヶ月も前から読もう読もうと思っていた「蒼穹の昴」を読みました。

サスペンスとファンタジー以外の本はホントに久しぶりなのに、この本の漢字の多いことったら・・・。

おまけにその漢字に中国読みのふりがなを打ってあるからますます読みにくくて、

1巻の半分を過ぎるまでは何度もページをさかのぼって確認したりして、悪戦苦闘しました。(^^);

でも読み進めるうちに中国語ってきれいで力強いな〜って思えてきました。

一番印象に残ったのは「再見(ツアイチェン)」という言葉です。

英語の「See you again」と同じだけどもっとインパクトがあって、

この本のなかでもこの「再見(ツアイチェン)」という言葉が数回でてきましたが、

最後の「再見」では泣いてしまいました。

背景となっている時代が清の西太后のころで、物語が3つの視点から描かれていました。

政治を動かしてる人たち・外国から清へ来ている人たち(宣教師やジャーナリスト)・底辺で国を支えてる人たち。

文庫で4巻だったけど、倍の8巻くらいにしてくれたらもっと読み応えがあっただろうな〜。

歴史に名前を残している実在の人物も多く登場しているだけに、あっけなく終わってしまったような気がしました。

「蒼穹の昴」のあとに「珍妃の井戸」「中原の虹」と三部作になっているらしいので、

全部読むとまた違った視点が見えてくるかもしれないけど。